(VOVWORLD) -ロシアのプーチン大統領とドイツのメルケル首相が会談し、アフガニスタン情勢の安定に向けて意見を交わしました。プーチン大統領はテロリストの流入などで、ロシアが勢力圏と位置づける中央アジアが不安定化しないよう力を入れる必要があるという考えを強調しました。
AFP/TTXVN撮影 |
プーチン大統領は20日、モスクワを訪問したメルケル首相と首脳会談を行い、会談後の共同記者会見で、武装勢力タリバンが再び権力を掌握したアフガニスタン情勢を優先課題として意見を交わしたことを明らかにしました。
この中でプーチン大統領は「テロリストが難民を装って、近隣諸国に侵入することを防ぐのが特に重要だ」と述べ、ロシアが勢力圏と位置づける中央アジアの国々が不安定化しないよう力を入れる必要があると訴えました。
また、これまでのアメリカのアフガニスタン政策を念頭に「外から価値観を押しつける無責任な政策や、型にはめた民主主義を築こうという欲求はやめるべきだ」と批判しました。
一方、メルケル首相は「タリバンが戻り、再び国を支配することに非常に失望している」と述べました。
そのうえで、今はタリバンとの対話を試み、通訳などとしてドイツ軍の活動に協力していたアフガニスタンの人たちが国外に退避できるよう働きかけていくことが必要だとの考えを示しました。(NHK)